2021年 3月 の投稿一覧

相続登記は義務ではない?

現在は、相続登記は義務ではありません。

1年後でも10年後でもペナルティはありません。

しかし、義務ではないため、そのまま放置した結果、所有者が不明なってしまった土地が増加しております。

そこで、所有者不明土地をこれ以上増やさないためにも、相続登記の義務化の意見書が大臣に提出され、これを受けて、国会で議論されることとなりますが、多分、義務化の方向で法改正がなされる可能性が高いです。

正式に決まったわけではありませんが、経緯をQ&A方式で解説いたします。

Q なぜ相続登記が義務化されるのですか?

A 上記のとおり、所有者が分からなくなる土地をこれ以上増やさないためです。

  所有者が分かりませんと、治安や景観の悪化、近隣への損害、公共工事等に影響が出るため、所有者不明の土地をこれ以上増やしたくないのです。所有者が分からない土地の約3分の2が、相続登記のされていない土地といわれております。

Q 相続登記の申請期限はいつまでですか?

A 知ってから3年以内といわれております。

Q そのペナルティは?

  正当な理由がないのに怠った場合には、10万円以下の過料に処するといわれております。

自分で書く遺言

自筆証書遺言は、遺言者1人で作成ができ、費用も掛からないことから気軽に利用することができる反面、相続が発生したときに、相続人が見つけることができない等の理由で、折角書いた遺言書が日の目を見ることなく放置されることもあります。

また、全文、日付、氏名及び押印がなく、折角書いても無効とされる場合もあり得ます。法改正後は、登記事項証明書のコピーなどでよくなったものの(その分書かなくてはよくなったものの)、厳格な方式が要求されております。

それを備えて、専門家のアドバイスを受けて、専門家に預かってもらうことも必要かもしれません。